口腔外科その2

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こんにちは。院長の木本です。当院では5/13~5/15まで相談会、見学会を開催いたしました。ご来院いただいた方々にお礼申し上げます。

さて、前回のこの場で口腔外科について説明しました。口腔外科医にとっては抜歯がまず入門で、これができなければ話になりません。口腔外科入局1年目はもちろん、5年目くらいまでは親知らずを含めた抜歯に悪戦苦闘することとなります。この間に自信を持てなくて口腔外科医をあきらめてしまう歯科医師もけっこういます。抜歯が一通りできるようになると、歯根端切除術、歯牙外傷(転倒して歯が抜けた、ぐらつく等)、嚢胞(顎骨に発生する膿の袋状の病気)などの初歩的な治療をやらせてもらえるようになります。これらもクリアすると顎顔面外傷(顎の骨の骨折など)、良性腫瘍、インプラントなどの初歩的な手術をやらせてもらうようになります。卒後10年くらいするとこれらの治療は医局の後輩に任せて(指導医として横につくことが多くなります)、より専門分野に特化した手術や治療の腕を磨くこととなります。

私の出身教室は大阪大学歯学部第2口腔外科という医局ですが、主な専門分野としては

・口腔悪性腫瘍(舌癌などの口腔がん)

・顎変形症

・口唇口蓋裂

・顎関節症

にわかれていました。私が一番力をいれたのは口腔がんの治療でしたが、顎変形症や口唇口蓋裂を専門に治療している先生方にもかわいがっていただきいろいろな治療に携わることができました。歯科医、口腔外科医としての総合力が大きく伸ばせたことを先輩方に感謝しています。これからはこの総合力を地域でお困りの患者様に還元できればと考えております。

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